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排卵誘発剤って何?作用と効果をご紹介!


不妊治療を頑張る夫婦が増えた今、知っておきたいのが排卵誘発剤についてです。不妊治療の基本は、女性の排卵日を把握して、そのタイミングに合わせて受精させるというタイミング法から始まります。

そのタイミング法では、なかなかうまくいかない、女性側の排卵コントロールがうまくできない、というときには排卵誘発剤を使って不妊治療をおこないます。

排卵誘発剤を使うときのために、あらかじめ排卵誘発剤とはどんなものなのか、作用や効果を知っておきましょう。

排卵誘発剤って?


排卵誘発剤は、排卵を誘発させるための薬です。ただし、排卵誘発剤を使った不妊治療ができる人は限られます。主に排卵障害がある場合の不妊治療に使われますね。

・生理は来るけど排卵されていない状態:無排卵月経
・生理も来ないし排卵もされていない状態:無月経
・月経周期が長くなっている状態:希発月経


など…排卵障害には様々ありますが、排卵障害の状態に合わせて排卵誘発剤も使われます。
また、排卵障害はないものの、体外受精を行う前にできる限り卵子の数を増やしておきたい、というときにも使用する場合があります。

排卵誘発剤の作用・効果


排卵誘発剤を使用すると、まず卵巣に刺激が与えられます。その刺激によって卵巣が卵胞を育てて、そして排卵が起こる…という仕組みになっています。

また刺激による排卵だけではなく、体内では黄体機能の分泌が改善されていきます。ホルモンバランスの乱れによって排卵障害が起きている人も多いので、そのバランスを整えて、排卵をスムーズに、しっかりと行えるようにと改善していきます。

排卵誘発剤の使い方

1年ほどタイミング法を試してみても、なかなか妊娠しない、というときには排卵誘発剤の使用が検討されるでしょう。

年齢にもよりますが、35歳以上で世間では高齢出産と呼ばれるようになり、病院によっては1年経たないうちに排卵誘発剤の使用を薦めることもあります。その時の状況や自分自身の身体と相談しながら、排卵誘発剤の使用は決めましょう。

排卵誘発剤には2種類あり、飲み薬タイプと注射タイプに分かれます。一般的にはまず飲み薬から試してみて、あまり効果がないようであれば、より強い効果が期待できる注射へと切り替えていきます。飲み薬は普通の薬と同じで口から飲むだけですが、注射は直接卵巣を刺激してくれます。

排卵誘発剤の副作用


排卵誘発剤を使用する前に、ちゃんと知っておきたいのが副作用の有無です。排卵誘発剤には副作用があります。

・卵巣過剰刺激症候群

卵巣が刺激されたことで、卵巣自体が腫れてしまったり、お腹に張りを感じたり、呼吸のしづらさも症状として出やすいです。飲み薬ではあまり起こりませんが、刺激が強い注射の場合は起こりやすい副作用なので、気を付けておきたいですね。

・多胎妊娠の確率上昇

卵胞がたくさん成熟して作られるので、その分妊娠の確率は高まります。そのため、多胎妊娠の確率も上昇するでしょう。自然妊娠では確率が1%未満といわれていますが、注射になると約20%にも確率が上昇します。

・効果の薄れ

薬は、いつでも常に同じ効果が期待できる、とは限りません。同じ薬を使い続けていると、必ず反応が鈍くなる、効果が薄れるときがあります。

排卵誘発剤も、最初は効果があったものの、だんだんと効果が薄れてきた…というときは、そのまま使い続けるのではなく、治療法を考えなくてはいけません。お休みを挟んだり、違う治療法に切り替えるなど、病院と相談しながら考えてみましょう。

自分でちゃんと理解して使おう

排卵誘発剤は、不妊治療を頑張る人たちにとっての希望ですよね。ですが、むやみに排卵誘発剤を使うことで、生じてしまうリスクについてもちゃんと知っておいてください。

自分の身体を大切にしながら、排卵誘発剤を上手に使って妊娠の確率を上げられるといいですね。