妊活のしおり

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高齢出産は何歳から?高齢の妊活・不妊とそのポイント


妊活を始めると「高齢出産」という言葉を耳にする機会が多くなりますが、実際のところ明確な基準があるのか疑問ですよね。

でも、実際あるんです。日本産婦人科学会のホームページによると、35歳以降の妊婦さんが高齢出産に該当するとのこと。

35歳を超えると卵巣や子宮の機能が低下しやすくなり、20歳~35歳が出産に適した年齢という生物学的な裏付けがあるそうです。

また、40歳~45歳では妊娠する確率が極端に下がり、妊娠しても自然分娩が困難になると言われているため、高齢出産のラインは35歳とされています。

不妊の理由

35歳を過ぎると妊娠する力が弱くなる理由は、卵子をつくる原始卵胞の働きが衰え、つくりだされる卵子の質が低下することが原因の一つ。

不妊に悩む40代の女性のうち、およそ60%は卵子の質が低下していることが妊娠しにくい理由と考えられているんです。

卵子の質が低下すると受精する力が弱まっているので、精子との結びつきがスムーズにいかず妊娠するまでには障害を及ぼすケースが多く見受けられます。

高齢出産のリスク

高齢出産の場合、妊娠後の管理から出産までが非常に大切で、卵巣や子宮につながる血管や機能の働きが衰えているため、胎児へのリスクが高くなるのも特徴です。

年齢が増えるにつれ、流産や早産が起こりやすくなり、妊娠高血圧症候群などの症状に注意しながら妊活する必要があるでしょう。

特に妊娠中の高血圧は高齢出産のトラブルとなる要素で、食事や生活習慣を徹底的に管理しなければなりません。

また、高血圧や高血糖は出産に限らず、妊娠しやすい体質づくりにも悪い影響を及ぼしますから妊活中は要注意ですね。

妊活に好ましい習慣

高齢出産のリスクや不妊を改善するためには、原因となる要素を一つでも多く減らすことが重要。健康的な習慣を心がけ、必要な栄養を積極的に補う習慣を身につけましょう。

<<食生活の見直し>>
食事は妊活を大きく左右するポイントです。体内に入るものですから、当たり前といえば当たり前なのですが、意外と食生活の管理を疎かにする女性も多いんです。

主に、ビタミン・ミネラル・鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・葉酸・タンパク質・糖質・脂質・エラグ酸・クエン酸・ポリフェノールなど、これらの栄養素は特に大切。

毎日の食事で全てを摂るのは難しいので、ドリンクやサプリメントを活用しながらしっかりと補うように習慣化したいところです。

さらに、添加物が入っている食べ物や飲み物は避けるべき!添加物は栄養素の吸収を邪魔する余計な物質ですから、無添加の食生活にこだわることも妊活のポイントですね。


<<不健康な生活習慣はNG>>
睡眠不足や不規則な就寝時間は体内のリズムを狂わせてしまい、ホルモンバランスや自律神経を乱して子宮にも悪い影響を及ぼします。

ただでさえ35歳を超えていると女性ホルモンの分泌が低下している状態ですし、それを悪化させるような生活習慣は絶対にNGです。

言うまでもありませんがタバコや飲酒もダメ。体内で不要な酵素や活性酸素を発生させる原因となり、体内が酸化することで妊娠しにくい体質になってしまう危険があります。

<<血行不良と冷え性の改善>>
体温管理と血行促進は妊活にとって重要な課題です。血の循環が悪いと子宮に栄養や酸素が運ばれにくくなり卵巣の働きが低下するため、冷え性と血行不良は改善しましょう。

冷え症を予防する食事や体温のケア、血行促進に役立つ有酸素運動を習慣にして、正しい妊活に取り組むよう高い意識をもってくださいね。

ストレスも健康を害する要因なので、定期的なストレス解消も忘れずに!イライラは女性ホルモンの分泌を妨害しますから、ストレス管理でメンタルケアも怠らないように!!

さて、高齢出産の基本と妊活のポイントをお話ししましたが、心当たりがある人は今後の妊活を正しく見直す必要がありますよ。

体の衰えは自然な現象なので止めることは難しいですが、妊活の妨げになる原因を自分の取り組み次第で減らすことは可能です。

くれぐれも、高齢出産のリスクを高めるような原因をつくらないように注意しましょう。今日から効果的な妊活のために、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。