妊活・不妊に良いと言われている「葉酸」について効果・効能をご紹介
妊活を頑張っている女性の間で、必須の栄養素と言われているのが葉酸です。妊活を頑張りたい、不妊治療を始めた、という人には欠かせないものですが、実際に葉酸はどのような効果や効能があるものなのか、葉酸について詳しくご紹介します。
葉酸が持つ効果
葉酸は妊活や不妊、そして妊娠中から授乳中まで摂取したほうがいいといわれている成分です。
・造血作用がある
葉酸には赤血球を作る働きがあります。赤血球の不足は悪性貧血といわれる巨赤芽球性貧血を起こすことがあります。
・月経前症候群の緩和をする
月経前になるとイライラしたり集中力が失われたりする症状に悩まされる女性も多いです。腹痛や頭痛なども多くありますし、生活に支障が出るほどの辛さを感じることもあるぐらいです。葉酸にはビタミンBが含まれており、ビタミンB群がホルモンバランスを整える働きを持っています。そのため、女性ホルモンの乱れが関係している月経前症候群の症状緩和に役立ってくれるでしょう。
・子宮の環境を整える
子宮環境は赤ちゃんを授かるために非常に大切です。精子と卵子が出会って受精卵となっても、受精卵が着床しないことには妊娠が始まりません。葉酸には細胞の分裂を促す効果があるといわれているので、子宮の内膜を強化したり、着床しやすい子宮になるように環境を整える働きが期待できるでしょう。
・胎児の先天異常を防ぐ
妊娠してからの話にはなりますが、妊娠初期である7週目ぐらいまでに、胎児の神経管はできあがるといわれています。胎児の神経系が正常にできあがらないと、二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害という先天異常が起こります。葉酸が不足することで起こりやすくなるので、葉酸は必須です。
妊娠初期に必要な栄養なので、妊娠前から不足しないように摂取しておかなくてはいけません。
葉酸を正しく摂取しよう
葉酸は妊活や不妊、また妊婦さんは日頃より多めの摂取が進められています。非妊時は240㎍ですが、妊娠中は480㎍の摂取が推奨されています。今は葉酸の重要性が認められ、厚生労働省でも妊娠初期の間は食事以外のサプリメントなどで、1日400㎍の葉酸を摂取することが好ましい、と言われるぐらい、重要な成分です。まだ妊活中であっても、妊娠初期に必要となっているため、妊娠する前から摂取しておくことが望ましいですね。
葉酸を摂取する方法として考えられるのは、食事からもしくはサプリメントからになります。葉酸は緑黄色野菜、レバーなどに多く含まれているのですが、とても水に溶けやすい性質があります。葉酸を食事で摂取する場合は水に溶かさずに調理できるものや生で食べられるものを選んだほうがいいですね。葉酸が溶け出したものも全部一緒に飲めるスープなどでもOKです。
サプリメントで摂取する場合は、販売メーカーが推奨している量を基準に摂取します。飲み過ぎると過剰摂取になる危険性があるので、上限を超えないようにしてください。上限は20代で900㎍になりますが、妊娠中であってもそれほど摂取する必要はないので、適度な量を心掛けてくださいね。
葉酸摂取で万全の体制を整えよう
葉酸を摂取しておくことは、赤ちゃんをいつでも迎え入れることができる、という心の余裕にもつながります。妊活や不妊治療は大変で何かとストレスも溜まりますが、葉酸不足のままで過ごしていると、不安や心配をしながら過ごさなくてはなりません。
いつでもOKだよ、と余裕を持って待っていることで、赤ちゃんも自然と授かりやすい身体になっていくはずです。葉酸不足になっている人は意外と多いです。しっかりと妊活中から備えておくことで、赤ちゃんにとっても安心できる環境といえるのではないでしょうか。