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精子の質を下げるNG食品と生活習慣のご紹介(後編)


精子の質を下げてしまうと、その分妊娠する確率も低下、妊娠力がダウンということになります。最近では女性側だけではなく、男性不妊という言葉がよく聞かれるようになっています。男性側に不妊の原因がある場合も考えられるでしょう。精子の質を知らず知らずのうちに下げているかもしれません。

精子の質が下がる原因と、好ましくない食品や成分、生活習慣についてご紹介します。

精子の質が下がる原因


精子の質は様々な原因で下がる可能性があります。

・精巣の病気
精索静脈瘤という、精巣にある精索部という部分の血管に問題が発生し、精巣の血流が悪くなる病気があります。なんと男性の約15%、不妊に悩む男性の25%から40%の人に考えられる症状だといわれています。精巣の血流が悪くなることで、精巣内の温度が高くなってしまいます。そして精子のDNA損傷率が上がり、質のいい精子が作り出せなくなります。

・年齢
女性の卵子も年齢とともに老化していくといわれていますね。これは男性の精子も同じです。年齢を重ねるたびに精子も老化したり劣化したりして、若さを保てなくなり精子の質が低下することがわかっています。精子は卵子とは違い、一生分が一度に作られるのではなく、毎日新しいものが作られていきますね。

じゃあ劣化しないし老化もしないのではと思うかもしれませんが、作っている人が老化していれば、その分作られる精子の質も低下している、と考えられるでしょう。女性と同じで、35歳を過ぎたころから精子が老化し始めるといわれています。

精子の質を下げる食品・成分


・イソフラボン
大豆製品などに多く含まれているイソフラボンには、女性ホルモンを活性化する働きが期待されています。しかし、男性が摂取すると男性ホルモンの働きを抑制してしまうという研究結果がでています。

確実なものではないのですが、あまり過剰な摂取は控え、適度に毎日の生活に取り入れる、というぐらいを心掛けておきましょう。

・加工肉
ソーセージやハムなどといった、加工肉は精子の数や質の低下に影響する、といわれています。可能性として考えられているのが、加工過程で使用される防腐剤や発色剤といった多くの食品添加物による影響です。

毎日加工肉ばかり食べていると、生殖能力の低下を招いてしまう可能性があります。
気軽に食べられてお酒のお供にもなると思いますが、食べすぎには注意しなくてはいけません。

精子の質を下げる生活習慣

・睾丸、精巣への負担
睾丸や精巣はできるだけ圧迫せず、そして温めないのが基本です。圧迫感がある洋服や下着を身に着けていたり、睾丸や精巣を温度が高い状態にしておいたり、知らず知らずのうちに睾丸や精巣への負担は多くなっています。

・喫煙習慣
タバコは百害あって一利なしといわれています。喫煙をすることによって精子の数が減り、運動率の低下につながってしまいます。タバコには有害な物質がたくさん詰め込まれています。タバコを吸うと体内では活性酸素が増えて細胞の劣化が始まってしまいますね。精子がダメージを受けてしまう、酸化してしまう状態になるでしょう。

・長期間にわたる禁欲
禁欲期間を設けると精液が濃くなる、というような考え方をする人もいるのですが、それは間違いです。禁欲をしても、精子の量や質はよくなりません。反対に死滅精子と呼ばれる質の悪い精子が増えてしまうだけで、質のいい精子の運動率低下を招いてしまう恐れもあります。

精子の質を下げる生活を送っていませんか?

精子の質を下げる生活に心あたりはないでしょうか。心あたりがあれば、今すぐにでも改善してくださいね。男性不妊も今は深刻な問題です。パートナーと協力しあって、妊娠力を高めていきましょう。