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排卵日のタイミング正しくわかっていますか?専門家が教える排卵日予測方法


排卵のサイクルを知ることは妊活の基本。大よその排卵日を把握しておかなければ、自然妊娠に必要なタイミングを逃してしまいます。

よく「排卵日は妊娠しやすい」と言いますが、実は正しくありません。正確には、排卵日の2日前~排卵日の前日までが妊娠しやすいタイミングなんです。

月経のサイクル


およそ1ヶ月の周期で繰り返される月経。まず、「増殖期」から始まり、次に「排卵期」「黄体期」を経て「月経期」となり、4段階で成り立っています。

増殖期に入ると卵巣に20個ほどの「原始卵胞」がセットされ、その中から質の良い1個の「卵胞」だけが選ばれ、およそ2cmの大きさまで成長するのが第1段階。

この時点で卵胞ではなく「卵子」となり、卵巣から抜け出し「卵管膨大部」に送り込まれます。この状態が「排卵」です。

排卵期が終わると「黄体期」へと移り、「子宮内膜」が受精卵の受け入れ準備を始めます。

妊娠する場合、卵子は卵管膨大部で精子と出会い、卵子の膜(透明帯)を破って入ってきた1つの精子と結びつき受精。

これにより受精卵となった卵子は細胞分裂を繰り返しながら「子宮内膜」にたどりつき着床が完了。この時点で妊娠が確定したのと同じ。

受精が行われていない場合は血液と一緒に子宮内膜が体外へ排出され、つまり「月経」となります。そのため、妊娠したときは生理がこないんですね。

排卵日の予測

最初にも言いましたが、妊娠しやすいタイミングは排卵日の当日よりも「排卵日の2日前~排卵日の前日」が受精に好ましいとされており、この段階での性行為が理想的。

しかし、ジャストなタイミングを予測するのは難しいこと。まずは排卵日を予測する必要がありますし、そのタイミングを見計らって性行為する必要もあります。

では、どのような方法で排卵日を予測することができるのでしょうか。結論を言えば、排卵日をジャストで予測することは困難です。

月経の周期から排卵日を予測したとしても、大まかな予想しか立てられません。しかも、同じ間隔で生理がくるとは限りませんし、しっかりした根拠がなければ無理です。

タイミング法とは?


たとえば病院やクリニックで排卵日を予測する場合、尿検査や基礎体温のチェック、血圧測定や超音波検査など様々な根拠を裏付けにして妊娠しやすい日をデータで割り出します。

これを「自然周期タイミング法」と言い、不妊治療の中で最もオーソドックスな治療法です。

自然周期のほかにも「排卵誘発タイミング法」があり、排卵誘発剤で卵巣を刺激し、卵巣の機能を高め質の良い排卵を起こすのが目的。

そのうえで自然周期タイミング法を試みながら受精を目指します。いずれにしても、排卵日を予測できなければ意味がありません。

自分で排卵日を予測することも可能性はゼロではありませんが、あくまでも“勘”を頼りにするわけですから効果的とは言えませんよね。

正しい方法で排卵日を予測したいのであれば、やはり病院やクリニックで検査するのが得策。どれも簡単な検査なので、ぜひ一度、相談してみてはいかがでしょうか。