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不妊を克服する!妊娠しやすいタイミングと排卵日は重要?

201604_03a不妊治療の一つに“タイミング法”があります。これは、妊娠しやすい日を予測して、そのタイミングで受精を行い妊娠する確率を高める方法です。

もちろん、妊娠しやすい体質づくりも大切ですが、妊娠しやすい日を見定めて性交渉することも重要になってきます。

不妊を改善するための生活習慣や食生活を心がけながら、できる限り妊娠しやすいタイミングを把握しておきましょう。

どのタイミング?

“妊娠しやすい日”とは、排卵の2日前から排卵日の前日まで。ベストなのは、排卵の4日前から排卵日の前日にかけて4日連続で受精行為(性交渉)を行うこと。

排卵日の当日が最も妊娠しやすいと思っている人もいますが、そうではありません。重要なのは、排卵日の2日前から前日にかけてです。

そのためには、排卵日を予測する必要がありますよね。まずは、排卵について正しい知識を身につけることから始めましょう。

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受精のメカニズム

思春期に最初の生理がきて、そのあとは40年くらいの期間、およそ1か月に1回のサイクルで月経が周期的に訪れます。

月経が始まると子宮ではおよそ20個の原始卵胞が卵巣に準備され、その中から妊娠できる可能性が高い“質の良い1個の卵胞”だけが選ばれます。

それが2cmほどに成長(卵胞の発育と言う)し、この時点で卵子となり卵巣から抜け出すんです。卵子が抜け出す=排卵というわけですね。

卵巣を抜け出した卵子は卵管に送り込まれ、卵管膨大部で多くの精子と対面します。その中から1つの精子だけが卵子の膜(透明帯)を破って侵入すれば受精完了です。

質の良い精子の条件は、卵管膨大部までたどり着く優れた運動能力と卵子の膜を破るパワーが必要になるんですよ。

受精したあとは卵子がバリアを張るので、それ以外の精子はもう侵入できなくなります。受精した卵子(受精卵)は細胞の分裂を繰り返しながら子宮を目指します。

子宮内膜にたどり着いたら着床です。その後は、また細胞分裂を繰り返し、3ヶ月も経てば超音波検査でお腹の中にいる胎児の初期状態(胎芽)を目視することができます。

これが妊娠のメカニズムですね。

排卵のサイクル

排卵は4つのサイクルから成り立ち、増殖・排卵・黄体・月経の流れ。つまり、まずは生理の周期を把握しなければ排卵日を予測することはできないんです。

ステップ1 増殖期・・・およそ20個の原始卵胞から質の良い1個の卵胞が選ばれる
ステップ2 排卵期・・・質の良い1個の卵胞が2cmほどに成長し、卵巣から抜け出す
ステップ3 黄体期・・・子宮内膜が受精卵の受け入れを準備する
ステップ4 月経期・・・不必要な子宮内膜が血液と一緒に体の外へ排泄される

どのタイミングで性行為すれば妊娠の確率が高まるか、もう分かりますよね。排卵期は卵巣を抜け出した卵子が卵管に送り込まれるので、そのタイミングで性行為するのがベスト。

そうすれば、卵管膨大部で待機している卵子に向かって精子がやってくるので、受精しやすくなるんです。

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どうやって予測する?

月経の周期から排卵日を予測することもできますが、大まかな予想しか立てられません。より現実的に排卵日を予測するためには、やはり病院での検査が必要になります。

たとえば尿検査や基礎体温の管理、超音波検査などを行って排卵日を予測するなどして、妊娠しやすい日をデータで算出するのがタイミング法です。

いずれにしも、妊娠しやすい日・タイミングを予想するには、月経のサイクルがとても重要になってきます。

妊活において正しく理解しておかなければならない大切な知識と言えるでしょう。くれぐれも、「知りませ~ん」なんて言わないように、しっかり覚えておきましょうね。