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妊活中の男性はマスターベーションしてはいけない?間違いだらけの妊活情報


男性が妊活中にマスターベーションすると、不妊に影響を及ぼすのでしょうか?結論から言うと、男性不妊の直接的な原因にはなりません。

マスターベーションによって一時的に精子の数が減ることはありますが、しばらくして数日後には精子の数は通常に戻ります。

もし男性不妊で妊娠に支障が出る場合、それはマスターベーションが理由ではなく他の原因が考えられるため、医師の精密な検査を受ける必要があるでしょう。

男性不妊は多い

不妊に悩むカップルは、国内において10組に1組の割合。研究者によって見方も違い、7組に1組が不妊という説もあります。

さらに、世界保健機関(WHO)のデータによると、自然妊娠が困難で不妊に悩むカップルの約半分は男性不妊が原因とのこと。

不妊と聞くと女性をイメージしがちですが、実は男性が原因の不妊も多いわけです。そのため、しっかり不妊に取り組む際は、まず夫婦で検査することが重要なんですね。

男性不妊とは?


男性不妊といっても、その症状は様々。代表的な男性不妊に「勃起不全(ED)」がありますが、これは原因の一つにすぎません。

ほかにも、精子無力症や乏精子症、無精子症や射精障害などがあり、男性不妊はほとんど自覚症状がないため、自分では気づかないのが特徴です。

<造精機能障害>
精子無力症・乏精子症・無精子症

<性機能障害>
勃起不全(ED)・膣内射精障害・逆行性射精

<精路通過障害>
先天性精管欠損・閉塞性無精子症

不妊検査の注意点


マスターベーションによって精液が体の外に出ると、精巣の中は精子が不足している状況。精巣が精子で満たされるのは3日~4日後なので、その期間はマスターベーションしないほうが無難です。

医師が男性不妊を検査する場合、精子の数や精子の運動率を調べ、正常に機能しているか不都合がないかを詳しく確認します。

一般的には、精液1mlに対し2000万以上の精子が確認でき、射精した精液の中で25%以上の精子が活発に運動している場合は男性不妊ではありません。

ところが、この基準を満たさないと男性不妊と診断される可能性があり、マスターベーションした翌日に検査すると正確なチェックができないので注意が必要です。

不妊治療の注意点

不妊治療の一つにタイミング法と呼ばれる受精方式がありますが、「妊娠しやすい日(排卵日)」を狙い定めてセックスし、自然妊娠する確率を高める方法です。

タイミング法で最も受精しやすい日は、排卵の2日前~排卵日の前日とされています。排卵の2日前にセックスする場合、この4日前からはマスターベーションしないほうが得策。

精巣に精子が不足している状態でセックスするよりも、精巣に通常通りの精子がいる状態でセックスしたほうが万全の体制と言えるからです。

いずれにしてもマスターベーションが男性不妊の原因にはなりませんし、夫婦で不妊治療に取り組む際は、早い段階でクリニックや産婦人科を受診して適切な検査を受けましょう。