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精子の質を上げるにはどうしたらいい?食べ物から生活習慣までご紹介(前編)


妊娠を望んでいても、希望通りに授かることができず、妊活や不妊治療をする人が増えています。そして不妊治療に対する世間の目も、少しずつ変わりつつありますね。昔は不妊=女性側に原因があると考えていたものですが、最近はどうでしょうか?

男性も検査を受けることを勧めている病院も増えていますし、男性不妊という言葉もよく聞くようになりました。

妊娠には、精子の質が大きく関わっている、ということもわかってきています。そこで大事なのは、男性も頑張って精子の質を上げて、妊娠力を高めることです。精子の質を上げる食べ物や生活習慣についてご紹介していきます。

精子の質を上げるとは?


精子の質を上げるための方法についてお話ししていくのですが、そもそも精子の質を上げる、とはどんなことなのか、知りたいですね。

精子の質はどのように判断されるのかというと
・運動率
・直進率
・形
・DNA損傷率

などとなっています。

精子の数は多ければ多いほどいいわけではありません。精子の質を上げて、より妊娠しやすい状況を目指しましょう。

精子の質を上げる食べ物・成分


・ビタミンE
ビタミンEには、活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。活性酸素は細胞を老化させていく怖い物質です。ある程度の量は人間にとって必要なのですが、過剰に発生してしまうところに問題があります。活性酸素の過剰発生を防ぐことができれば、精子のDNA損傷率も下がり、質のいい精子が保ちやすくなります。

ナッツ類やアボカドなどにビタミンEは多く含まれています。

・亜鉛
精子は精巣で作られていますが、精子の生成を促す効果が期待できる、といわれている成分が亜鉛です。セックスミネラルなどと呼ばれています。精巣では精子を作るだけではなく、男性ホルモンであるテストステロンの合成もおこなっています。テストステロンというのは、男性の性欲をつかさどっているホルモンです。亜鉛を摂取することによって性欲などに働きかけ、勃起力を高めたり、精子の運動率や直進率を高めるといった働きが期待できるでしょう。

牡蠣やレバーなどに多く含まれていますね。

精子の質を上げる生活習慣


・バランスのいい食事
必要な栄養素についてご紹介しましたが、食事から摂取する栄養素の種類や量はとても大切です。栄養バランスが偏れば、その分精子の質が低下する、と考えておきましょう。しっかりとバランスを考えて、質のいい食事をすることが精子の質を高めることに繋がっていきます。

・射精の回数を増やす
オーストラリアで行われていたものですが、1週間毎日射精をして、以前との精子の質の変化を比較した研究があります。元々精子のDNA損傷が、正常よりも大きい人に対して行われた研究結果です。なんと、118人中8割の男性が以前よりも精子の質が高まった、という結果が出ているのです。

毎日射精をしてしまうと、数が減ってしまって妊娠する確率が低下するのでは…と考えてしまうかもしれませんが、数が多くあっても質が悪い精子だと、受精卵になる前に死滅する可能性が高いです。数にこだわるのではなく、質にこだわることがポイントです。

・睾丸に負担をかけない
精巣や睾丸は、温められると精子の質が低下してしまいます。熱いお風呂が好きな人やサウナで汗を流すのが好きという人は、その熱さによって精子の質を低下させているかもしれません。

また圧迫することもよくないといわれているので、できるだけ睾丸は温めず、圧迫感を与えないように心がけましょう。

・タバコやアルコールは控える
アルコールに関しては全くNGというわけではないのですが、今までたくさん飲んでいた人は少し控えめにする必要があります。お酒が強い人であればそれほどダメージは受けないかもしれませんが、お酒を飲みすぎると精子を作る働きが弱まる、といわれています。お酒の量を減らせば精子の質が低下していても、しばらくすると元に戻すことができます。

タバコに関しては、元々健康にはよくないものですし、禁煙しましょう。パートナーに対してもいい影響を与えません。こちらも禁煙をすることによって精子の質を元に戻すことも可能です。

精子の質を上げれば妊娠力もアップ

精子の質が上がることで、自然と妊娠する確率も高まるはずです。今まで女性まかせにしてしまっていた、そんな男性も多いのではないでしょうか。精子の質についても考え、男性も協力しながら妊活ができるといいですね。