妊活のしおり

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ちゃんと理解できていますか?今さら聞けない妊娠の仕組み


妊活しているけど、実は“妊娠の仕組みが分からない”って人も多いんです。妊娠しやすい体質づくりに取り組むなら、基本的な仕組みは理解しておきたいですよね。

妊娠で重要なポイントになる女性ホルモンの役割と、排卵から妊娠までにはどのような流れがあるのかを知っておきましょう。

妊娠するまでの流れ

<<性交渉>>
膣内に放出された精子は子宮頚管(子宮の入り口)を通過し、子宮内を通って卵管へ運ばれます。この時点では、無数の精子が卵子を目指して移動している段階です。

<<排卵>>
生理が始まると卵巣に15~20個の原始卵胞が用意され、その中から最も質の良い1個が選ばれます。これを主席卵胞と言いますが、2センチほどに成長したのち、卵子となって卵巣から卵管へと移動します。つまり、排卵の段階ですね。

<<受精>>
卵管にいる卵子は卵管膨大部へと運ばれ、そこで精子と対面します。一斉に卵子をめがけて入り込もうとしますが、元気のよい活発な精子1個だけが卵子のバリアを破り中へと侵入。その直後また卵子のバリアが復活し、ほかの精子は入れません。

<<着床>>
受精した卵子は3~5日ほどかけて細胞分裂をくり返しながら子宮へと運ばれていきます。子宮にたどりつくと1週間ほどかけて胚盤胞へと変化し、子宮内膜に留まります。この状態が着床です。

<<妊娠が確定>>
着床した後も細胞分裂をくり返し、胎芽へと変化します。そして3週間くらい経つと、超音波検査で胎児の初期段階を確認することができるのです。このとき、妊娠が確定した状態となります。

女性ホルモンの役割

体内では約40種類のホルモンが分泌されており、妊娠に関係するホルモンは4つ。

■卵巣を刺激する女性ホルモン・・・卵巣刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)
■卵巣から分泌される女性ホルモン・・・エストロゲン、プロゲステロン

エストロゲンとプロゲステロンは特に重要で、妊娠しやすい体質づくりには欠かせない女性ホルモンです。

エストロゲンは卵巣の働きに関係し、精子が子宮に入りやすいよう準備を整えたり着床が安定するように子宮内膜を厚くしたりする役割があります。

プロゲステロンは基礎体温を上げる働きがあり、受精した卵子が入ってきやすいように子宮内膜の状態を安定させ、子宮のなかで胎児が成長しやすい環境を整えます。

しかし、ホルモンバランスが乱れたり女性ホルモンの分泌が不足したりすると生理不順や卵子の未成熟を起こし、妊娠しにくくなる可能性があるわけです。

ホルモンバランスを整えることは妊活で大事な課題です。ストレスや不健康な生活習慣はホルモンバランスを乱し、女性ホルモンの分泌を妨げるおそれがあります。

正しい妊活への取り組み

妊娠するということは、いくつもの工程を経てタイミングが重なり合うことで成立する“命の誕生”です。そのためには、妊娠できる状態を整えておく必要があるのです。

体調や女性ホルモンが不十分なのに妊娠を望むのはナンセンス。まずは、日頃の健康管理と妊活に必要な栄養をちゃんと補うことが大事。

くれぐれも、不健康な生活習慣や栄養不足は避けましょう。血行不良や不規則な睡眠、ストレスやタバコ・過剰な飲酒などは論外です。

女性ホルモンの役割や妊娠の仕組みを理解して、正しい妊活に取り組まなければなりません。まだ把握できていない人は、さっそく今日から覚えておきましょうね。